まずはこちらをご覧下さい。(R-18)・震源地(Skeb)→■・買えるとこ(DLsite)→■以前の記事(→
■)でも紹介した
YASSYさんがSkebで描かれたエロ画像。
「発注した方も描いた方も天才だな」と思ったので
例によって勝手に立体化しました。
以下、制作過程。
ホームセンターで蝶番が売ってたのでそれに合わせて寸法を決めて、設計と試作。


イケそうな感じがしたので取り合えず簡単そうなとこから手を付けてみる。




ガワは完成。
ここまでは前回の
炎上庵の経験があったので特に問題なし。水平直角が大分怪しいけど。
が、
ここからが
全部難問でまず中側の素材をどうするかで悩む。
結局質感などと考慮して発泡スチロールを使うことにしたけど触ったこと無い素材なので
ちゃんと加工できるのかなど不安しかない。


丁度いい色合いのブツがあったので助かったが問題はここから。
まずトランクの両面を全く同じ形に成形する方法を考えなければならない。


結局型抜き用の治具を作る羽目になった。スゲー面倒くせえ。
この辺になると3Dプリンター導入しろって感じではあるんですがね・・・
後は気合いで何とかしようと試みる。




何とかなった。発泡スチロール、手持ちの電動ルーターで思いのほか綺麗にエグれる事が分かったので意外とサクサク加工できた。
内部構造が階層的になっているのがゲロきつかったけど根性で何とかした、
よく見ると細部は雑なのでよく見ない方がいい。
問題はまだまだある。
外面の素材をどうするかとかなり悩む。

↑皮貼り
↓樹脂粘土

当初は適当な皮素材を貼り付けようとしたが
最終的にいつもの樹脂粘土で成形することにした。
後述するけどこれは判断ミスだと思われる。
乾燥前に皮素材を押し付けることで表面の質感を出そうと試みる。

悪くない。

フチを張って防水ニス(もどき)を塗ってベースは完成。
次、金具類を作る。
予め真鍮板を二種類ほど用意していたが、厚みがあるパーツは制作不能と判断し木材を金色塗装することとした。


このあたりから制作納期が迫ってきたせいで細部が雑になっている。
因みに塗料はダイソーのペイントマーカーである。



薄めの金具は真鍮を切り出して作成。
表面の傷が気になるがバフ研磨する時間が無いので諦める。

この辺は一応開閉可能に出来た。
四隅の補強部分や革ベルトなどは樹脂粘土で成形した後、手縫いをする。



時間が無くて縫い目の間隔が大分荒い。

ジッパー兼留め金部分は原作再現を諦めて完全開放状態で固定した。


皮ベルトの金属パーツは針金を塗装したら割とそれっぽくなりました。
あとはパーツを張り合わせて…完成!



うん、ぱっと見はなかなか悪くない。ただ、本作は特に革ベルト辺りの強度が非常に低く、開閉繰り返すと容易に
破損してしまうので基本開いた状態で飾るしかないのが残念。
全体の感想としては素材の選定に困り、
未知の素材(発泡スチロール、金属)の扱いに困り、
左右対称の成形に困り…
と満遍なくつまづいていった感じですが、その割には悪くない出来だなと言う自己評価。
特に内側の成形に失敗して計画自体が頓挫する想定をしていたのですが、
思いの外忠実に再現出来たのは嬉しい誤算でした。
反省点としては外側は実際の皮素材を切り貼りした方が楽で早くて頑丈だったと思うので
ここは素材の選定ミスですね。
内側が上手くいって余裕かましてしまったため締め切りギリギリの作業になり、
細部の詰めが出来なかったのも残念なところ。
YASSYさんにお渡ししたところ、やはり内側の出来が良いという点を評価して頂き安心しました。
あとはニトリとモブ少年のフィギュアがあれば完璧!
と言う事で
唐突に神造型師が通りかかって中身を作ってくれることを祈りつつ今回は終わります。
以上。
<追記>
某ふたば的な匿名掲示板にて、Skeb依頼者の方が本作品を
認知したとの情報がありました。

え えー? どういうことなの?(公式絵)