と言うわけで、今回制作するのは
大人気サークル
『なかもず火災保険』の
もずさん(→
■)が最も得意とする題材
『炎上庵』です。
ここでわざわざ説明する必要も無いかとは思いますが一応解説しておくと、
東方プロジェクトの公式漫画作品である『東方鈴奈庵』というシリーズがあり、
その主人公が営む貸本屋の名前が「鈴奈庵」。
そして、その鈴奈庵を炎上させる同人誌をリリースし続けてきたのが
もずさんなのです。
電子版もあるぜ、買おう! →■ちなみに、グーグル検索で「鈴奈庵」と打てば予測検索のトップに「炎上」と出る程一般的な組み合わせですが、
今調べた限りではこのネタの起源は良く分かっていないようですね。
僕は原作の鈴奈庵は全く読んだことが無いので原作では燃えてないと知って笑っています。この題材にはいつかチャレンジしたいと狙い続けていたのですが、
今年になり練習として甥っ子にオモチャを作る過程で木工技術が必要レベル達したと判断。
ついに製作に取り掛かったという次第です。

↑試作一号・二号のゴム鉄砲とバネ鉄砲

勢いで揃えた機材。
以下、実際の作業過程。
まず下描き。

発刊時期によって描写が違いますが、最近のデザインに寄せて作成する事とします。
五 輪 会 場壁を切り出して着色




ここまでは簡単

扉部を作成。細い角材を探すのが大変だった。

暖簾と扉を張り付けて正面部完成。

あと、最終形を見越して裏側に窓を取り付ける事にしました。
裏が描写されている絵が無かったので何やってもいいだろうと判断。

横壁のレリーフ?はあんまり上手く行かなかった。
問題は屋根の加工です。どこまで手をかけるか悩ましい。

取り敢えず大きめに切り出して段差を付け


水平方向にも切り込みを入れて着色。
途中面倒になって間隔が不均一になってますね。

二枚張り合わせて段差をつくり

ドッキング


棟と側面瓦を取り付ける

接着剤をヤスったり細部の微調整をしたり
あとは再度塗装し、正面看板を付けて・・・
鈴奈庵完成!

いやーなかなかいい出来ですね!
だが燃やす

小鈴ちゃんち燃やすのクッソ楽しいwww


最終形態を見越すと派手さが足りない気がしたので穴を拡張する
燃焼後


この過程
本当に楽しかったのですが、時間的にはあっという間に終わってしまいとても残念。
焼き過ぎると崩壊してしまうし・・・
あと、原作準拠とはいえ屋根が黒なので焦げ具合が分かりにくいのも惜しい。
この後は炎を配置していくのですが、ググってもイメージに合う手法が見つからなかったので
結局自力で何とかする事に。
いくつか試作したところ、
おゆまるでそれっぽくなりそうだなと判断。

↑左はグルー、右はおゆまる。
グルーの方が頑丈だけど加工難度と色の付けづらさから右を採用。
おゆまるを着色し、配置してみる。

なんかしょぼい。
実際の火事の画像を見ると、根元が明るく上に行くほど赤黒くなるべきだと判明(遅い)
色数増やして再チャレンジ

大分良くなった。
が、なんか物足りないので更にいじくりまわしてみる
おお、いいじゃん!
適度に透明部が混じるとそれっぽくなる気がする。
最終的に辿り着いた手順としては

根元は透明度を高くして

明るいやつを乗せて

赤を置きつつ形を整える。

黒っぽいので先端を整える、という形。

5色(+透明)ぐらいの色数はあった方が良さげ。

裏はこんな感じ。ちょっと火が揃い過ぎてるのが気になる。
42

正面部も・・・
バーニング!
暖簾は燃え尽きてそうだけど、折角作ったので残骸だけ残すことに。
この炎エフェクトについては今回の作業の中でもダントツで『怪しい』工程でしたが、
結果的にはかなり良い位置に収めることが出来ました。
ただまあ、ノウハウとして確立したとかいうわけでは全然ないんですよね・・・やたら時間かかったし
「(炎を作る)コツは何か?」と聞かれたら
『気合』としか答えられない。
現時点で完成としても良いのですが、ここまで来たのであれば更なる炎上を目指します。

丁度ダイソーでクリスマス用のライトが売ってました。これで100円は凄すぎる。

不要なパーツを切り落とし、余ったおゆまるで色を調整

開口部に接着する

木炭で汚した綿を詰めれば・・・
完璧!!!工作上手過ぎマンか?


底板に電池ボックスを取り付ける。一応電池交換も可能。
最初縦につけたら屋根にぶち当たって閉まらなかったの無理矢理横にした。(無計画)
そのため
回路OFF回路ON機能がだいぶ怪しい。
ともあれこれにて完成!



一応動画も。撮影雑過ぎる。→
■今回の総括ですが、
ほぼ完璧な出来という自己評価。
正直もっとショボくなると思ってた。
木工作品は義務教育以来とかそういうレベルだったのですが、相当準備して挑んだ成果が出た感じですね。
欠点としては実際燃やしてるので脆い部分があるってところでしょうか。
もずさんには接点ゼロ(こっちが一方的にファンだった)ところから突然こんなのを投げつけたので大層驚かれたとは思いますが、
ブースに飾って頂いたりと喜んでいただけた様でホッとしました。
速攻で機能拡張されていた庵→
■というわけで今回の記事は以上です。
終わり。