まず下描き。

作中では段々デザインが変化している模様なので、
今回は
アニメ版のデザイン画を丸パクリすることにしました。
ここで大体の作業工程を考え、脳内で完成させておきます。
ぶっちゃけ一番大変な部分だけど落書き以外何も残らないというね。
イメージ上でイケる!と目算が立ったのでようやく実作業開始。
まずは簡単に骨組み。
割り箸を釘で打ってT字型にするだけの簡単なお仕事。
が、失敗。雑に釘を刺したら文字通り竹を割ったような有様に。

ミニドリルで釘穴作ってやんなきゃダメですわ。面倒くせえ。
気を取り直して石粉粘土で肉付けしていきます。


いつものコーネルを使わないのは強度が必要な事と、何より安い。
ていうかダイソーで大概事足りるなあ…
数日乾燥させ、ルーターで削ってざっくりと成型。

あと、表面が粉吹いてて粘土の乗りが心配だったので
念のため木工用ボンドでコーティングしておきます。
ここからは時間との勝負になるので、必要な小物は先に作っておく。

覚悟を決めたら一気に表層を作成。
白の
コーネルで表面を覆い、乾燥する前に形を作ってしまう。
忙しい!
目玉もこの段階で入れてしまいます。
更にボディの有色部を添加し、ウロコを刻印。

赤い部分は後で色塗りする案も考えたんですが完成度を考慮して難度の高い手法を選択。
ちなみに、デフォの赤粘土ではどうしても鮮やかさに欠けたので水彩のヴァーミリオンを混ぜ込んでみました。

その甲斐あって色は申し分無いけど全体的にボロボロした感じになって強度ダウン。
まあ異物混ぜるんだからあまり推奨されない手法だってのは分かっていますw
時間的に優先度の低い唇、後ろヒレ、頭のモコモコ(これ何なんだろう…?)を付ける。

頭の奴はどういう形状なのか地味に悩んだけど割といい感じになりました。
乾燥後、前ヒレを付ける。

ここで、尾びれを付けようとしたのですが、
設定画をよくよく見てみるといまいち構造が謎な事に気づきました。(遅い)
調べてみると金魚の尾ひれは相当なバリエーションがあり、個体差が大きいとの事。

↑当初、左側の
「二つ尾」(垂直な、いわゆる普通の尾びれ)で作るつもりだったのですが
資料を見るとどうも
「三尾」タイプとして描画されている模様なのでそちらに合わせます。
あと、強度的な不安もあったので
ケツに針金をぶち込んで補強しておきます。


あとは成型・接着しいい感じの角度で固まるように保持します。
今回割りばしの骨組みを作ったのはこういう作業を想定していたからというのもありますね。
これで本体部分は完成。

これだけだと、目がちょっとアレな事を除けばごく普通の金魚ですなあ。
次に
植木鉢部分に取り掛かります。
アンバランスなモデルになる事は明らかなので少しでも安定するよう土台に金属を入れ込んでいます。

中心に固定用の割りばしを刺して紙粘土で肉付け、乾燥。

割り箸を削り落して鉢の外周を作る。

本当はもっと幾何学的にきっちりした形状にしたかったのですが、どうにも形が歪んでしまい
手作り感あふれる仕上がりに。
これはこれで悪くはないんだけど、想定していない形になるのは良い事では無いですし。
土の部分を埋め込み、針金にボンドを塗布→緑のコーネルを巻いて茎を作成。

同様に細めの針金で葉っぱを作り、茎に巻く。

なんとなく思い付きで表面処理を施したらそれっぽい感じになって満足。

これで土台部分も完成。
仕上げに、金魚の割りばし部分を削り落として竹串がジャストフィットするサイズの穴を空け…

茎の先端に竹串を装着

マッスルドッキング


あとは接合部分を隠してしまえば
完成です!
どうです、なかなかの完成度では無いですかね?



前のベヘリットの時もそうですが、全体的にシワが入ってしまう傾向がありますね。
まあこれはこれで生っぽい感じが出て良いかなと。だいぶ鮮度が落ちた感じで。
この時点で訪問まで多少時間があったので軽く付属品を付けてみます。

石粉粘土より更に安い紙粘土があったので適当にドクロを量産。
これ、超軽くて発砲スチロールみたいに脆いので小物とかにしか使えないかな。
一緒に彩色セットもそろえてしまいました。

今回コーネル以外の素材は全部ダイソーのもの…
形のいいものを選んで塗る。もう少し細い筆が欲しいなあ。


ガイコツは添えるだけ。
というわけで金魚草でした。いくつか改善点はあるのですが、これまでの制作物の中でも相当良い出来となりました。
正直なところ、今回は
このモチーフを思いついた時点で勝ったと思いましたね。
実作業は消化試合みたいな。
とはいえ、本当に自立するのだろうかとか針金の強度は足りるのだろうかとか割としっかり検討して
進めたのが勝因だったと思います。
ちなみに、LAGには
前作ったゴーレムとか
アンノ対ホノオとかくれてやりました。終わり。