主人公は貴族の娘。(以下
姫)
端から見ると気まぐれにしか思えない理由で唐突に冒険を始めるという話。
詳しくはこちらでどうぞ
→公式「何か変わったシステムのゲーム」という印象だけでほぼ何も調べずに勘だけで買ったですがなかなか面白い。
どの辺が変わっているかというと以下の通り。
○わがままポイント(WP)姫は「世界は自分のためにある」と
本気で信じていて、恐ろしいことにそのわがわままは人知を超えた部分で実現します。
例えば、「ビンボーは嫌いよ!」と駄々をこねると敵が落す金が
何故か増える。
同様に経験値を増やしたり、アイテムドロップ率を上げたりできる。
戦闘中でも、無条件で先制ターンを得る(「あたしが先よ!」)、特殊攻撃を封じる(「あんたは黙ってて!」)などやりたい放題。
やろう思えばボスに向かって毎ターン「あんたは動くな!」と言ってほぼ無力化することもw
変わった所だと、新しい町に目新しい商品が無い時に、
「つまらないから新商品を出せ」
と言うと、
店主が仕入れた覚えもない武器が倉庫からでてきたりします。
勿論無制限に使える訳ではなく、
姫は通常のHP・MPのほかに
WPというステータスがあってその範囲内で我を通すことが出来ます。(先制を取るなら2ポイント、経験値増加なら30ポイント)
寝れば回復するので、気合で世界法則を捻じ曲げてるということですかね?
○ミミックスライム戦闘は基本2人パーティで、相棒となるのはミミックスライムというペット。
こいつは通常の成長をせずに、戦った敵の部位をコピーしてそれに応じて能力が変化します。
性能を追求したら
猫娘の胴&手足にゴリラの頭という、
古賀亮一マンガのキャラみたいな珍奇な形状になったりしますが別にグラフィックに反映されないので残念。
うっかり変な特殊能力をマネしてしまうと驚愕するほど役に立たなくなるので注意。
ていうかスライム最高。
○オウム姫は脳みそを使うのが嫌いという設定なので、魔法は肩のオウムが覚えて唱えます。
このオウムかなり高性能で、戦闘中敵が使った魔法を勝手に記憶します。
ちなみにMPと威力は
姫に依存するっぽい。
とまあ、色々変わった点が強調されているゲームですが基本の部分は非常にスタンダードなRPG。
難度もそれほどじゃなくさくっと進められます。
あと、
姫を見守るために雇われた最強戦士というキャラがいて、星飛馬の姉ちゃんのごとく影から見守り、先回りしては次の町の住人と打ち合わせしたり手ごろなモンスターを配置したりと至れり尽くせりしてくれます。
(ありえないくらいご都合な展開なのに、当然と受け止め気づかない
姫は流石)
たびたびつぶやく独り言がかなり役立つヒントになっているのでプレイヤーにも優しい御人です。
BGMと立ち絵は、普通。
ポリゴンキャラの造型はいまいち。
欠点は、お使いの繰り返しで展開が単調なこと。
ただ、なるべく変化をつけるよう工夫しているのは伺えます。
あとはカーソル位置とかシステム周りがもうちょっと洗練できたのではないかと。
特に武具の売買の時に詳しい性能が読めなかったり、いちいち外に出て装備しなおしたりしなければいけないのが手間です。
総評として、なかなか良い出来です。
直線的なつくりなんですが先に行く楽しみがあってついついプレイしてしまう。
ところで、
「ん?この宝箱のグラフィックどっかで見たような・・・」
と調べてみると、開発元がPSPの「クロニクルオブダンジョンメーカー」と同じでした。
そういえばポリゴンとか細かい部分に共通点が結構ありました。
ダンジョン職人とかいるし。